ふたたび。



先日、舞台鉈切り丸を観た後に考えたことをつらつらと。
相変わらずまとまってませんが。


主人公の範頼は悪党なんですけど、憎めないなあとずっと思ってて。
それは主人公としてスポットライトが当てられているからか、「悪党」と言っても「悪党ヒーロー」要素があるからなのか、色々あるのかもしれないんですけど。

私はどうも歪んだ感情が好きみたいで、惹かれてしまうところがある。
範頼がヒロイン巴御前に執着している様や自分に対する感情。
そういう所を見ていると、嫌いにはなれない。
結末では範頼に感情移入してしまって、観終わった後はなんとも言えなかった。


なんか前にも似たようなこと書いた気がするけど
歪んでいるのは、真っ直ぐが故に歪んでしまっているものだと思ってて。
真っ直ぐな心のその先で歪んでしまうんだろうなあと。

だから、範頼の「俺は記録に残ってやる」っていう気持ちが痛く刺さってしまって、ずっとぐるぐるしていた。


加えて範頼を演じた森田剛さんの演技はとても繊細で、それもあって無意識に範頼の感情についてばかり考えていた。



理解力が乏しいので一度観ただけではきっと気付けていないところが沢山あるのだろうけども、観に行けてとても良かったです。