ずっと


土曜日、クリープハイプのライブ行ってきた。久しぶりだ。

ホールツアーの初日。
普段スタンディングのライブをやってて、客層も若いし踊りたい騒ぎたい人が多い中でホールツアーというのは色々意見もあった、らしい。

私はクリープハイプの曲はじっくり聴きたい気持ちが強いから(スタンディングはスタンディングで楽しいし前の方で観たりもするけど)、ホールツアー嬉しいし、今日観てとても良いなーと思った。


尾崎さんの曲は「ずっと側にいたい」「ずっと一緒にいたい」っていうような歌詞がけっこうあるし、尾崎さんはそういう気持ちが強いのかなと前から思ってた。

でもそうならない、別れがある曲もあって、それがなんかリアルで、実際どこで何をしたって別れは訪れるものだろうし、でもだから誰かとずっと一緒にいることを望んでしまうのだろうし。

MCで、「一瞬で終わる夏とか歌ってるけど、終わらせたくない、みんな(ライブに来てるお客さん)と一緒に歳をとっていきたい」って感じのこと言ってて、今まで思ってたことが腑に落ちた。


前にインタビューでバンドについて話してて、「人と何かをするのは向いてないけど、人と何かをすることに自分の居場所を求めてしまう」って言ってたのがすごい印象に残ってて、こういう不器用さがとても好きなんだよなあ。


私は一人でいるのが楽だし好きだけど、強がってる部分も絶対どっかにあって、

心の奥底では誰かとずっと一緒にいたいと思ってる、と思う。でも怖いじゃん。終わりがあるのって。

だから別れを感じればそれを強く意識してしまって嘆くし、一人になりたいと思うし。


クリープハイプの曲の、日常に生まれるどうしようもない気持ちとかに自分を重ねてみたりしてまた惹かれていくけど、

「ずっと一緒にいたい」と素直に歌えることに憧れを持っているような気もする。

このバンドを好きな理由を説明するのは難しいのだけど、多分そういう深層心理的なとこで惹かれてるんだろうなあ、と思ったり。しました。


ライブ、とにかく良かった。あの空間にいる人全員が幸せそうな顔をしてた。なんかいつものライブより空気が柔らかく感じた。

なんとなくドラムにいつもより耳を傾けてた気がする。週刊誌のイントロの疾走感大好き。

映像や照明もホールだから出来る良さがあって楽しかった。


天候荒れてたけど奇跡的に外を歩いてる時は雨に降られず、帰りも良い気分で歩いてた。好きが溢れる夜は何でも出来そうな気がしてしまう。