小説と映画と狂うこと

なんだかんだで落ち着いてきている。
ゼミ合宿のことは考えないようにする。


昨日、綿矢りさの「かわいそうだね?」を読んだ。彼氏の家に元カノが住むことになってしまった女の話と、親友が美人な女の話。
女って、生き物だな〜と思った。
当たり前だし、女に限らず命を持てば皆生き物だけど。
女特有の感情ってあると思う。それは簡単に表には出ないし出さないし出せないもので、でもそういう部分を見るとああ生きてるんだね、と思う。面白かった。


今日は「スイートプールサイド」という映画を観てきた。
監督が松居大悟さんなのと、須賀健太くんが今までに無い役をやってるな〜観たいな〜と思って。
清々しい程にとっても狂ってて観終わった後「なんだったんだ?」と思ってしまうようなそんな感じでした。
なんだったんだ?って思うんだけど、いや…なんか…良かったな……良かったな…!、ってじわじわ。
あらすじを見てこれ観よう!ってなる人は少ないかもしれないけど、あと人にお勧めしにくいけど、この映画の存在だけでも広まってほしいような気持ちがある。

先ほど書いた小説もこの映画もそうだけど、私は人の根っこの部分を見るととても安心する。
なんで皆そんなに綺麗な心を持っていられるの?って思うことが多いからかもしれない。
根っこの、本当のところを見ると安心する。

狂ってるものって、根っこの部分を無修正でダイレクトに、そのまま表に出してると思う。それは凄いことだと思う。
それら全てを受け入れられるわけじゃないけど、こういう作品でそういうものを見ると、「狂ってるーーー!」ってとても高揚する。嬉しくなる。狂ってるは褒め言葉だ。


周りの人の綺麗な考えに疑問を持つくせに、私は根っこの部分をそのまま出すことはしてない。綺麗な考えで上塗りしたりはしないけど、やっぱり隠してる。
だから私は狂うことは出来ない。
狂うことが出来ないからそれを他に求めて、見つけては喜び安心して、また綺麗なものに触れて疑問を持っての繰り返しだ。
みんなもっともっと狂ってしまえ。もしかしたらハッピーかもしれないよ。



久しぶりにこうやって自分の考えを出すとスッキリするね。
また毎日書く、とは決めないけど、書きたい時に書くことにする。
おやすみなさい。